床下にもキャビン・・・?

こんにちは。想像してください。あなたは搭乗券を手にゲートを過ぎ、機内に足を踏み入れます。
"Welcome aboard!"
アメリカ人のflight attendantは、あなたの搭乗券の座席番号を見て、にこやかに言います。
"Down this aisle."
さて、あなたの座席は・・・?

もちろん座席番号は機内に表示されていますから迷うことはないのですが、乗務していた頃、このように告げられた日本人の女子大生たちが
「えっ!! この!?」と床をまじまじと見ているのを目撃しました。
2階席(upper deck)はありますが、下はcargoです・・・。
この場合の'down'は「下に、下へ」という意味ではありません。

"Go down this street..." (この通りをまっすぐ行って・・・)

という表現は道案内でよく使われます。
このdownは'along'(〜に沿って)に近い意味で使われていて、必ずしもその先が下り坂になっているわけではありません。downの代わりに'up'が使われることもありますが、上り坂とは限りません。どちらも話し手から遠ざかるイメージがあるようです。
南行きにdown、北行きにupを状況に応じて使い分けることもありますが、特にそういう状況でない場合のgo down/upに大きな違いはなく、どちらもgo alongと考えて差し支えないでしょう。
先程のflight attendantは「この通路をまっすぐ進んでください」とご案内したわけです。
downには他にもさまざまな意味・使い方があります。ぜひチェックしてみてください。