Enjoy Simple English を効果的に

こんにちは。NHKの英語講座「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」、続けていらっしゃいますか〜? このテキストを使用したかもめ英会話教室の多読講座も順調に飛行中です。(番組について:d:id:kamomesky:20140319「新年度!NHKラジオ英語講座」)
番組テキストには、「英語を解読しようとしないでください」とありますが、実際に読んでいらっしゃる方々にお聞きすると、読み飛ばすのはそう簡単ではないようです。
A1/A2レベルというのは、上限が「基礎英語3」修了レベルですので、たとえば「基礎2」を学習中という方にはちょっと難しいかもしれません。単語は読み飛ばせても、構文や文型として意味を成す部分では飛ばすと本当にわけがわからない。それでいいんですよ〜と番組は言うけれど、やっぱり気になりますよね。
そこで、何を読むか、読みやすくするために押さえておきたいポイントは?ということが大切になってきます。
「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」を始めた方の感想で、多かったのは、「オリジナル・ショート・ストーリー」(月曜)と「名作をリメイク」(金曜)が読みにくい、というお声。単語はさほど難しくないし、放送を聞けば感じはつかめるのに、読むとなるとストーリー展開が唐突でどうもよくわからない、とおっしゃるのです。つまり、皆さん行間を読むのに苦労していらっしゃるんですね。
行間じゃなくて、英語を読みましょう〜。
ですので、月曜と金曜は適当に読み流していいと思います。行間に時間をかけても仕方ないので(笑)。一方、「世界の偉人伝」「日本の昔話」は簡潔ですが、明解な筋立てでゴールに向かっていくので読後感はすっきり。何度も読み返したいですね。「エンジョイ・ジャパン」は事実に基づいているので行間を読む苦労はないでしょう。
次に、読みのポイントです。これでいいのかな?と感じるところには、テキスト執筆者がどうしてもlevelを下げられなかった文法事項が含まれています。これ以上は下げられないというラインです。たとえば助動詞。中でもニュアンスを添える働きを持つ助動詞は、「ニュアンス」ですから、読み飛ばしても大筋は外さない、かもしれませんが、読みの楽しみを少し損なうところでもあります。
テキストの例では、4/7放送の”One Little Problem,” テキストp.19の2つ目のHusbandのセリフの中で、

“Somebody could steal our bags.”
(かばんを盗まれるかもしれないよ)

このcould は「できた」ではなくて、「しようと思えばできる」で、まだ実現していないことの可能性について話しています(直訳は「誰かが僕たちのかばんを盗むかもしれない」)。ここだけ過去形になっているわけではないのですね。
ご質問などを踏まえて、今後の多読を楽にするための「読み方のヒント」を随時書いていきたいと思っています。

よろしければこちらもどうぞ:d:id:kamomesky:20140324「英語を読む、英語で読む」

今日もお読みくださって、ありがとうございます♪


追記:更新時、メモリ不足の影響で反映されず、お見苦しい点がございましたことをお詫びいたします。