英単語を切るときは
こんにちは。2020年の夏季五輪開催地が東京に決まったというニュースで朝から持ちきりですね。
高校生の時、クラスメートに帰国子女の方がいました。仲良しだったんです。高校1年生だったある日、英語の宿題かなにか、とにかく彼女が見ている前で私はノートに英文を書いていました。そして、何気なく改行した途端、
「あっ!そこで切っちゃダメなんだよ!」
「!」
普段はそういう物言いをする人ではなかったので、私は驚き、なにか重大な事らしいと思いました。何を書いていたかはさすがに覚えていませんが、たとえば、
“Thank you for flying with Kamome Airli
nes today.”
のように、行末の単語を好きなように切って改行していたのです(今思えばとんでもない・・・)。単語の途中で改行するときは、行末に残す前半部分の終わりに、“ - ”(ハイフン)をつけて一語だとわかるようにする必要があります。また、上の例のように
...Kamome Airli-
nes
と、適当な位置にハイフンをつけて切るのもダメで、切ってよい場所は決められています。
...Kamome Air-
lines
それはどこでわかるかというと、たいていの英和辞典をひくと、単語に小さい中黒(・)が入っていて、この場所(音節の切れ目)で切ることができます。
airline → air・line
swimming → swim・ming
uniform → uni・form
“Blue,” “union” など短い単語で中黒のないものは、切ることができません。長い単語には複数の中黒があります。( 注:ただし、単語中に -(ハイフン)が打たれている場所、そこは切ってはいけない場所です。や-や-こ-し-い・・・。そうした決まりごとは、辞典のはじめにある「この辞典の使い方」に明記されています♪)
Wordを使って英文を作成していると、単語を途中で切らずに改行するよう自動的に割りつけてくれるので、ハイフンをつけて単語を切ることはまずありません。ほとんどの文書ソフトはそうなのだと思いますが、ときどき、日本人の方のブログなどで、行末の英単語がハイフンもなく切断されているのを見かけます。びっくりします。「話」という字のごんべん「言」と「舌」が切り離されているくらいびっくりします。
ソフトのせいかも知れませんが、見ていて違和感がないということは、英語を書くルールについて意識していないということ。そういう機会が無かったということ。かくいう私も、当時思いました。
「そんなこと、誰も教えてくれなかった!」
ソフトやプログラムが賢くなっていますから、知らなくても困らないルールになるかもしれませんが、いつか、何かの機会にお役に立ちましたら嬉しいです。